デジタル工房「桂」について

デジタル工房「桂」について

デジタル工房「桂」は、会社や屋号として作ったものではありません。それはペンネームや異名に近いもので、実際は画家長谷川資朗と同一です。

昔の画家が描いたと言うフィクションのデジタルドローイングをオリジナルプリントとして販売する予定があります。その際、制作者を作者不詳としたのでは作品の購入に抵抗があると思います。それで、デジタル工房「桂」が企画した作品を長谷川が製作すると言う形にしたのです。

だったら、回りくどいことをしないで、画家が昔のデッサン風に描いたで良いのではと思われそうです。実は、このことには別の側面もあるのです。

何より、絵を見る時、誰が描いたかとか何を描いたとかの先入観を持たず、無心で見て欲しいのです。制作者に興味を持つ気持ちは分かります。しかし、作家について知る最善の道は、その作家の様々な作品を多く見ることだと思います。その全体像からそれを創った人が浮かび上がって来るのです。絵と鑑賞者の間に余計なものを入れたくないのです。

これからデジタル工房「桂」は、生活と絵の風通しの良い関係を提案して行きたいと思っています。

2024年11月 デジタル工房「桂」

French&English